38歳で未経験からITエンジニアになったヒラノです。
この記事は、30代の未経験からIT業界、エンジニア転職にチャレンジしたい方向けにガッツリ絞って書いております。それ以外の方はすみませんが対象外とさせて下さい。
一言にエンジニア転職といっても、多種多様なエンジニア職があり、それぞれの分野で強みも年収も全く違います。
20代と違い、30代になると、なんといってもまず年収のレンジが気になってきますよね。また、今後のキャリア形成ができる時期としても最後のチャンスといえるでしょう。
未経験でエンジニア転職を目指す方のために、まず、どうやってエンジニア職を決めて、ロードマップを描けば良いのかを徹底解説いたします。
30代未経験ITエンジニアはなぜ厳しいのか?
基本的にエンジニアという職業は技術職です。
それぞれの分野における経験、知見の必要な仕事のため、何も知らない人にイチから教えるには非常に高い教育コストが会社にかかります。
そのため、未経験を採用するなら20代、というのが基本的なIT系会社の考え方です。
例えば、IT系でなくても過去の職歴でリーダー経験がある等であればまた別ですが、キャリアが何もない場合は、自分自身である程度ITの勉強をした証拠を見せる必要があります。
そのため、勉強時間が取りにくい30代の方は途中で挫折してしまう人が多いのです。
過去の私の経験から、30代未経験から転職を狙う方のために、挫折しないロードマップを描きます。
30代未経験からITエンジニアに転職するまでの流れ
どこを目指すか先に決めておく
ITエンジニアは、大きく分けて、
インフラエンジニア、バックエンドエンジニア(開発エンジニア)、フロントエンドエンジニア
の3つに分類されます。
インフラエンジニアは基礎となる土台部分、バックエンドエンジニアはWebサイト等を動的に動かせる、主にプログラムを書いて処理する部分、フロントエンドエンジニアはユーザーが最終的に見るテキスト等の外見部分です。
中でも、私がイチオシするのが、最も平均年齢層の高いインフラエンジニアです。
例えば、20代中心の若い方が多いWeb系自社開発企業などでは、年上で経験が浅い人の場合、はっきり言って入るのは難しいです。
そのため、インフラに特化した会社にインフラエンジニアとして転職するのが、30代未経験では最もハードルが低いです。
また、その後のキャリア展望についても、ITコンサルタント等、多数の道があるため、インフラエンジニアはめちゃくちゃオススメです。
ITの基礎知識を身につける
最低限の基礎知識がないと業務の際会話にならないので、基礎的なPCやWebの知識は覚えておきましょう。
全く知識の無い方でしたら、まずITパスポートの本で基礎知識を固めます。資格そのものは取らなくても良いです。余裕があれば取るくらいでOKです。
私は栢木先生のITパスポート教室で勉強しました。
独学&自走できるようにする
エンジニアは基本的に技術的な不明点を自分で調べて解決し、わからない箇所は同僚や上長に聞く、という世界です。
これがつまり「自走」です。
また、不明点を教えてもらうために、「何が知りたくて」「自分でどんなことを調べて」「これを教えて欲しい」という質問テンプレートが現場によってあったりします。
そのためにも、ある程度は本やネットで調べて問題を解決できるようにしておくべきです。
プログラミングスクールを使う
自走力を鍛えるためには、スクールに通う手段が超絶に効果的です。
私はこの方法を使って、最短期間で自走力を身に着けました。
ちなみに私が入っていたのは、インフラエンジニアに特化したスクールでした。
しかも、インフラエンジニアの中でも、AWSという、Amazonが開発し、使っているサービスに特化したカリキュラムでした。
AWSクラウドは、現在世界的にも最もモダンで、インフラエンジニアの単価(給料)が高いと言われているジャンルです。
アメリカでは、AWSの資格を持っているインフラエンジニアの年収は1,000万円を超えているほどです。
上記は調査時のレートで、年収ベースで15,561,288円でした。
年収1,500万円以上なんて夢のような職業ですよね。
未経験からのIT転職成功率をアップさせるポイント
社員数1,000人以下の企業を狙う
転職時の大前提として、大企業は最初から除外しましょう。
大企業は基本的に経験者か新卒しか取りません。
ですので、社員数1,000人以下の中小企業が主に狙いたい転職先になります。
ベンチャー企業もあり、モダンなスキルを勉強している人であれば、未経験者にも門が開かれている会社は案外多いです。
私も社員数1,000人以下の企業を狙い撃ちして転職に成功しました。
派遣からキャリアアップを狙う
イメージの悪い派遣ですが、エンジニアに関しては時給がめちゃくちゃ高い案件が多いです。
そもそも派遣とは、特殊技能を持つ人達のために作られたものなので、翻訳やエンジニア職では今でも本来の派遣の役割を果たしています。
複数の現場を短時間で経験できるため、スキルアップもしやすいです。
前述のため、エンジニア職であれば長期的に派遣のままでも良いのですが、事情があって正社員になりたい方の場合、まず派遣で1年程度経験してから正社員へのチャレンジですと最も挫折しにくいです。
派遣であれば未経験採用に強いサポートのあるModisに登録しましょう。
Modisは、もともと大手派遣会社のアデコが運営していて、なんと、働きながら無料で勉強できる研修プログラムも用意されています。
直接応募も有り
次の転職までに時間と余裕が有る方なら、企業への直接応募もありです。
ただし、会社のリサーチを自分でしなくてはいけません。
会社情報を見るのが得意な方ならいいのですが、苦手でしたら後述のエージェントを使って転職先を決めるのが早いです。
転職エージェントに登録する
時間が無い方は、直接応募よりも、転職エージェントに登録し、一括で対象の会社を紹介してもらう方が圧倒的に早く転職できます。
担当の方に条件だけしっかりお伝えすれば、あらかじめ絞られた求人を何件も出してくれます。
あとはひたすら面接をして内定を取るだけなので、急いでいる場合はまずエージェントに登録しましょう。
オススメのITエンジニア転職エージェントはこれ
ワークポート
・IT系の求人が豊富
・未経験からの転職支援にも力を入れている
doda
・転職サイト・転職エージェントの両方が使用可能
・書類添削や面接対策などのサポートが手厚い
リクルートエージェント
・業界No.1の支援実績
・圧倒的な求人数(非公開求人20万件以上)
中でも、リクルートエージェントは担当者の方が頻繁に連絡をくれて、新規案件を紹介してくれました。
IT未経験でも塩対応ではなく、きちんと対応いただき、アドバイスまでいただけて、個人的に高評価でした。
孤独な状態で転職しようとすると、不採用等でどうしてもメンタルでやられてしまうことがあるので、励ましてくれるエージェントは本当にありがたかったです。
ちなみに、こちらに書いてある転職エージェントにはすべて登録するべきです。
少しでも最短で理想の転職先を見つけるためには、複数の転職エージェントから同時に紹介してもらい、比較する必要があるためです。
これまで私が転職に導いて来た人達からいただいた質問集
実際に、これまで私がITエンジニアの道へと導いて来た人達から様々な質問をいただきました。
転職できる確率の高い人は?
- 自走できる人。
- 最低限の社会人マナーと身だしなみができている人。
逆に転職できる確率の低い人は?
- 作りたい物が無い人は難しいです。
- ただし、人に頼まれればそのとおりに作れる、ならOKです。
どこまで勉強すればいいのか?
これまでの経験にもよりますが、最低限ITパスポートレベルの基礎知識は必要です。
それと、インフラエンジニアを目指すには、以下の勉強をしておきましょう。
- Linux
- AWS
- Webを使ったインフラを実際に構築してみる
- 構築したインフラをコード化できるようにする
上記は全て、私が卒業したRaiseTechのAWSフルコースで教えてくれます。
インフラエンジニアになるために、高度な技術であるAWSのコード化といったようなモダン技術まで教えてくれるスクールは他に無く、また講師に質問し放題というのがRaiseTechの特徴です。
ベテランエンジニアでも、インフラのコード化に対応できなかったりするんですよね。他のエンジニアに一歩リードした状態でのスタートを切れるので、選んでおいて間違いありません。
前職の給料はキープできるか?
これまでのキャリアにもよりますが、基本的に年収が落ちる方がほとんどで、キープは難しいです。
が、後述の資格の裏技を使うと最初から年収キープを狙うのも不可能ではありません。
上京する必要はあるか?
地方の方限定の質問になりますが、私は可能な限り最初だけでも東京への移動を勧めています。
都内は人手不足で案件が余っており、知識や経験が浅くても比較的良い現場に入れたりします。
また、東京は圧倒的に時給が高いです。私が教えてもらった大阪の講師の方も、『まず東京に行け』と言っているくらいなので、間違いない情報です。
資格は必須か?
今後4〜5年先のキャリアを考えるのであれば、必ずと言っていいほどAWSの資格を取得しておいたほうがいいです。
また、前述した裏技と書いていた、『資格手当』のある企業があり、この場合、最初から年収キープを狙うことができます。
例として、AWSの中級資格であるAWS アソシエイトで月額3,000〜5,000円程度、上級資格のプロフェッショナルで月額8,000〜10,000円程度支給される会社があります。
全ての資格を取得すると年間で1,000,000円以上の資格手当となり、過去の現場でもらっている人が実際にいました。
まとめ
ITエンジニアとして最初から良いポジションで進むには以下のロードマップで進んで下さい。
- 30代未経験で最も採用確率の高いインフラエンジニアに絞り、RaiseTechのAWSフルコースであらかじめ最新のスキルを勉強しておく。
- 正社員なら転職エージェントに登録。まず派遣から進むならModisへ登録。
- AWS資格をあらかじめ取得しておき、収入をキープしつつ、面接の際、強いアピールポイントを作っておく。
このロードマップで進めば間違いありません。
自分も最初は全く未知の世界で、不安ばかりでした。
実際にエンジニア転職し、今私が持っている知識と経験で、30代からITエンジニアを目指す未経験者のあなたに勇気が出てくれれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!