私は現在、AWS(アマゾンのWebサービス)の技術使用を中心としたインフラエンジニアとして現場に入っています。
ざっくり結論から言いますと、30代からでも高収入なITエンジニアを含めたデスクワークへの転職は可能です。
今の安定した生活になるまで、様々な職種を経験してきましたが、とりわけキツかったのが工場勤務でした。
現在、工場勤務をされている方に向けて、私がWeb系のデスクワーク、その後エンジニアへの転職を決めたこととその経緯、転職方法やおすすめの転職先など記事にしましたので、参考にしていただければと思います。
20代 辛い工場勤務時代
私は20代半ばの頃、某通信系会社の下請けで工場勤務をしていました。
業務の具体的な詳細は伏せますが、書類の印刷、発送前チェック等が主でした。
その工場では、無言で圧をかけてくるパワハラ上司の存在が辛く、出勤30分前になると出勤したくない病が、、、。上司がいない日は少しホッとするような毎日を過ごしていました。
また、シフト制勤務でしたので、夜勤で残業が入ったりすると、退勤して工場を出るとすでに外は明るく、ベタベタする変な汗がじわっと出てくるんですよね。その度に毎回辞めたいと本気で思っていました。
当然のことながら、夜勤手当があるので同世代に比べて給料は良かったですが、決して健康的な職場ではなく、上司の圧で精神的にもきつく、いつも転職のことを考えながらも、自分への自信のなさから結局ダラダラと続けてしまいました。
パワハラ上司以外、同僚にいい人もいましたが、口を開けばパチンコや競馬、風俗の話ばかりで、また借金をしている人も多く、正直環境的に好きではなかったです。
将来への焦りから生活費を貯めて退職
30歳を過ぎて、このまま40代、50代になってもずっと同じ生活が続くのが怖くなり、また結婚願望もあったので、焦りもありました。
そこで、ある程度資金が溜まったところで転職をすることを決意し、「生活費50万円を貯めてから退職しよう」、そう決断しました。
決断後も、これまでと仕事のツラさは変わらずでしたが、これでやっとこの地獄から抜けられると思い、その希望だけで頑張ることができました。
上司に退職のことを伝えたら、「君の実力では他では絶対に通用しないよ」と、よく聞く引き止め話。30分ほど説教まじりでいろいろ言われましたが、グッと堪えて退職願を出しました。
30代で派遣会社に登録、未経験からWeb系のデスクワークへ
退職後、派遣会社へ登録し、「どんな現場でもいいのでデスクワークをしたいです」と当時の派遣会社の担当の方にお伝えしました。
面接を何度も続けていく中で、高望みから落ちたところも多かったですが、1ヶ月後には現場が決まりました。
最初は医療系ホームページの更新作業の業務で、私は主に病院からの問い合わせのメール返信と電話受付をしていました。
学生時代、バンド活動をしていたときに簡単なホームページの更新はしていたので、ホームページの更新に必要なHTML等の知識はうっすらあったのですが、プロとしての業務に必要なアプリであるAdobeのPhotoshopやIllustratorも含めて、イチから先輩に教えていただきました。
初めてのデスクワークでもらった時給は1,500円で、更に18時で業務が終わるため、収入の面でも健康の面でも転職をして本当に良かったなあと思いました。
その後1年ほど経験を積んで、もっとIT系に強くなりたいと思い、インフラエンジニアを目指すことになりました。
30代未経験からITエンジニアへの具体的な転職方法
私の場合、前述した、比較的単純なデスクワークを経てからITエンジニアになりました。
しかし、今考えると、最初からITエンジニアを目指せばよかったと思っています。その方が早く収入アップが期待できるからです。
正社員でも初年度から年収350万円のレンジを狙えますし、2年ほど経験を積んでフリーランスになると、インフラエンジニアですと月単価50万〜60万程度の案件が沢山あります。
当時の私は未経験からエンジニアへの転職方法など全くわからず、また頼れる知人もいなかったので、まず事務っぽい仕事ができればいいかなと、とりあえず幅広くデスクワークから始めてみるしか選択肢がありませんでした。
今はネット上にQiitaなど技術ノウハウもたくさんありますし、RaiseTechのような実績のあるオンラインスクールに通うことで、30代の未経験からでもITエンジニアを目指せます。
30代からのエンジニア転職で私がイチオシするのがインフラエンジニアです。
次に、具体的に最短でどうやってインフラエンジニアになるかの方法を書きます。
パソコンのスキルを磨く
未経験からでも転職の確率を上げるには、わかりやすく技術 = スキルを磨くことです。
中でも、パソコンとWeb関連の知識を持っておくと、今後いくらでもキャリアアップ展開が可能。つまり収入増が期待できるので、30代のうちに絶対に習得しておくべきです。
未経験の場合、何かしらの形でスキルの証明をできたほうがいいので、技術書籍等で最低限の基本的な知識を体系的に覚えておくことをおすすめします。
Web全般知識、Linux等のサーバ知識など、書籍やネットで一通り覚えておきます。
資格を取得する
前述のスキルとは別に、以下3つの資格を取得することで、面接の際、ある程度の知識を持っていることの証明になります。
- AWS資格
- LPIC
- CCNA
上記3つがインフラエンジニア転職の際、面接での評価が高い資格になります。
AWSの資格は持っていなくてもインフラエンジニアになれますが、転職の確率を上げるのと、より収入アップを狙うなら必須です。
私はITとWebについての全般的な知識としてまずITパスポートを取得し、その後AWS資格を2つ取得してから転職活動をして正社員転職に成功しました。
LPICについては、資格は未取得ですが、AWSについて覚える際、実際にサーバを触りながら覚えました。
転職に必要な知識、技術を絞る
ざっくりとITエンジニアといっても、バックエンドエンジニア、フロントエンジニアなど、種類がたくさんあります。
転職にはその職業に合った知識と技術の選定をし、深堀りすることが必要となります。
既に答えを書いていますが、私が推しているインフラエンジニアが最短で稼げる確率が高く、30代未経験での転職確率も高く、その後のキャリア形成にも有利です。
その理由として、以下3つの理由があります。
インフラエンジニアという職業そのものが一般的にあまり知られていない
インフラエンジニアの年齢層は比較的高めである
クラウドコンピューティング(AWS)など最先端の知識、技術を持っていると一気に収入と転職確率が上がる
特に、早い段階でAWS等クラウドの知識を抑えておくことで、ベテランのインフラエンジニアにリードすることも可能です。
コストを抑えやすいクラウドは、大企業はもちろん、中小企業でもシェア率が増えています。
AWS以外にもGoogleのGoogle Cloud、マイクロソフトのAzureなど、今後クラウドは確実に伸びていくので、最初からクラウド環境に慣れておきましょう。
まとめ
これはエンジニアになってからわかったことですが、私の知り合いでインフラエンジニアに転職した方は、なぜか元工場勤務の方の割合が多かったんですよね。
そのため、現在工場勤務で、昔の私と同じように悩んでいる方がいたらと思い、記事に書くことにしました。
もし転職希望で、今後のキャリアアップをお考えの方がいましたら、最短かつ確実なルートを歩んでいただければと思います。
当サイトでは、私の実際の経験から、エンジニアへのなり方を書いておりますので、ぜひ参考にしてみてください。